結婚生活の始まり

私の名前は絵里。結婚しているが、一般的な主婦としての生活を送っている。実は、結婚したのはつい最近のことだ。これまでずっと仕事に没頭してきた私は、恋愛なんてまったく気にしていなかった。しかし、運命の出会いを果たしたのが今の夫、幸雄だった。彼も私と同じく、仕事一筋で真面目な性格。私たちはすぐに意気投合し、付き合うことに。

付き合って一年目の記念日に、幸雄からプロポーズされ、私たちは電撃的に結婚した。周囲の友人からは驚かれ、特に「エリが結婚するなんて信じられない」と冗談を言われるほどだった。私自身も、仕事一筋で生きてきたため、自分が結婚する日が来るとは思っていなかったが、少し不思議な感覚を抱えていた。

結婚生活3ヶ月目の衝撃

結婚からちょうど三ヶ月目。私はすでに心が折れかけていた。幸雄はお金に対してあまり執着がないタイプだと思っていたが、どうやらそれは違った。彼は見栄っ張りで、収入が少ないにもかかわらず贅沢をしたがる性格だった。

幸雄は、私が思っていた以上にお金に無頓着で、借金や奨学金の返済を抱えていた。彼の手取りは二十万ほどで、そこから借金を引くと手元に残るのはわずか数万だった。

それでも、彼は「俺たちは夫婦だから一緒に支払っていこう」と能天気に言った。正直、この時点で私はすでに動揺していた。

家賃問題と引っ越し計画

結婚してからも、幸雄は家計に関して無関心だった。特に住んでいるアパートの家賃が問題だった。このアパートは幸雄が結婚前から住んでいたものだが、建物は古く、手入れもされていない。周辺環境も良くなく、駅から徒歩30分。家賃5万円という価格には驚くべきことに、管理費や駐車場代を合わせると毎月6万以上の支払いとなっていた。

私は節約家であり、無駄なお金を使うことが嫌いだった。そこで、もっと立地の良い場所に引っ越したいと幸雄に提案したが、彼はその提案を拒否。「ここは家賃が安いんだから、引っ越しなんて必要ない」と言うのだ。私がどんなに説得しても、彼は耳を貸さなかった。

結婚生活の破綻

それから数日後、私は幸雄が家賃を支払っていないことに気づく。

大家さんから連絡があり、家賃の未払いを指摘されたのだ。これに対し、私はついに限界を迎えてしまった。

「もういい、好きにして。だけど、私はあなたの分の借金はもう二度と肩代わりしないから」と言い、家を飛び出した。幸雄の収入だけでは借金を返済するのは難しく、結局私は自分の手で借金を返していたが、それもこれ以上続けたくはなかった。

その後、私は冷静に自分の生活を見つめ直し、離婚を決意した。私は離婚届を役所から取り寄せ、サインを済ませた。すると、ある日、私がスーパーで値引き品を買って帰ると、幸雄が激怒した。彼は「セール品を買うなんて貧乏臭い」と言い、私の買ってきたお弁当を捨ててしまった。

この出来事をきっかけに、私たちの関係は完全に破綻した。

離婚と新しい生活

結婚生活が終わり、私はすぐに新しいアパートを探し、駅前のタワマンに引っ越すことに決めた。数ヶ月後、離婚が成立し、私は新しい生活をスタートさせた。その朝、私は近くのコンビニに買い物に出かけたところ、なんと元夫とばったり再会してしまう。

元夫は私の新しい住まいを見て驚愕していた。私が「今日からここに住むことになった」と告げると、彼は「家賃5万円も払えないくせにどうして？」と疑問を投げかけてきた。

私は冷静に、「実は、私の年収は1億円ほどあるのよ」と答えると、元夫の顔は瞬時に蒼白になった。

1億円の収入と元夫の顔面蒼白

私は元夫に対して、これまで隠していた本当の収入を明かした。実は、私は自分の年収を他の人に話すことを避けていたが、元夫に対してはもう隠す必要はないと思った。私は自分の店を3軒持っており、株やプログラミングの仕事もしているため、年収は1億円に達していた。

元夫は信じられないという表情で、言葉を失った。そして、すぐに土下座して許しを求めてきた。「再婚してくれ」と懇願する元夫の姿を見て、私は冷静にこう言った。

「離婚してから、もう二ヶ月も前からこのタワマンに引っ越す準備をしていたのよ。あなたがあんなことを言う前から、私は離婚を考えていたんだから。」